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【本レビュー】「大人の語彙力大全」:齋藤孝

本レビュー「大人の語彙力大全」 ビジネス書

社会人に必要な語彙を、文庫本サイズで収録した1冊。

大人の語彙力大全」を紹介していく。

 

書籍情報

著者:齋藤孝

出版社:KADOKAWA(中経の文庫)

ISBN:978-4-04-602106-9

 

感想

言葉の辞書

最近はネットで調べて、そのままオンラインショップで本を購入することが多い。

 

現物を見ないまま買うということだ。

 

 

本書もそのうちの1冊である。

タイトルとイントロダクションのみを確認し、「これは典型的なビジネス書なのだろう」と思い購入した。

 

 

届いて、中身を確認してなんとびっくり

この本、辞書のようだったのである。

 

社会人としての基本的な語句から、横文字、さらには夏目漱石が使った漱石語なるものまで収録されている。

 

そして、その語句1つ1つに説明がついており、巻末には索引までついている。

 

まさに辞書である。

 

 

辞書と聞くと、説明が難しいというイメージがある人もいるかもしれない。

 

だが本書においては、易しく丁寧に説明がされているため、内容がスラスラ入ってくる。

 

さらに文庫本サイズと、持ち運びがしやすい。

 

まさに『手軽に読める辞書』という感じだ。

 

社会人ではないが…

社会人としての基本的な語句

と書いたものの、現在私は学生である。

 

そして、社会人経験もない

 

それなのになぜ、この本が有用だと分かるのか

と思う人もいるだろう。

 

個人的な印象だが、この本は『ほかの書籍を読むための本』ともとれる。

 

 

 

どんなジャンルの書籍を読むにせよ、語彙力は大事だ。

 

なぜなら、読書中に知らない単語が多く登場すると、いちいち調べるか文脈から推測しなければならない。

 

その結果、効率が落ちる。

 

 

社会人になると、ビジネス書をよく読む人が多いと思う。

 

そんな時、事前に本書に目を通しておくと、スラスラと読み進めることができるだろう。

 

 

私自身、今までビジネス書をいくつか読んできた。

 

そして、本書で登場した語句も少なからず出てきた。

もっと早くに読んでおくべきだったかもしれない。

 

意外な言葉

読んでいて驚いたのが

ライトノベル

引用:齋藤孝、「大人の語彙力大全」、KADOKAWA、2018年、p205

という言葉が紹介されていたことである。

 

正直、この単語を見かけるとは思ってなかった。

まったくの予想外である。

 

 

『ライトノベル』は主に中学生・高校生向けの、読みやすい小説だ。

(最近では大人でも楽しめる、ラノベが増えてきている)

 

おそらく、多くの大人にとっては馴染みのない単語であろう。

 

 

もし、私が齋藤先生と同じ年だとしたら、この言葉をピックアップしなかったと思う。

 

新しく台頭してきたコンテンツは、正体不明で怖く手を付けがたいからだ。

 

 

そんな中、これを選んだ齋藤先生は正直すごいと思う。

 

本書を読むと『どんな分野でも吸収しよう』という先生の胆力が伝わってくる。

 

 

 
アイキャッチの書影画像は版元ドットコムから利用しています

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