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書籍情報
著者:渋沢栄一
出版社:KADOKAWA(角川文庫)
ISBN:9784044090012
渋沢栄一の略歴はこちら↓
感想
ビジネスマン以外の人にも
この書籍についてインターネットで検索をかけると
“ビジネスマン必読” とか “ビジネスマンに読み継がれている” という言葉が目につきます。
では、ビジネスマンのみが本書を読むべきなのでしょうか。
答えは、ノーです。
現に学生である私でさえ、この本から得るものが多くありました。
個人的には、中学校とか高校で扱ってもいいような内容なんじゃないかなと思います。
(もしかしたら思春期の人にとっては説教のように聞こえてしまうかもしれませんが)
学生から見た「論語と算盤」
私は今ビジネスマンではなく、かつてそうであったわけではないのでビジネスマンから見た本書の印象を語ることはできません。
なので今回は学生視点から見た「論語と算盤」について書いていきたいと思います。
本書は実業とはかくあるべし
ということを軸にして、日本実業界の父と呼ばれる渋沢栄一が経営哲学について語ったものになります。
しかし実際に読んでみると(特に序盤は)人としてどうあるべきか、という人間論についてが主題となっています。
物事への取り組み方・心構え、品性、学問、善悪、etc.
人生における処世術のような側面を持っています。
私は大学生になって初めて本書に触れましたが、中学・高校の時に出会えていたらと感じます。
もっと若いときに読んでいれば、物事への取り組み方や考え方が今とは異なっていたかもしれません。
学校教材にしてもいいくらいだと感じます。
読みづらい部分も少々
ここまで紹介してきましたが、ここで一つ注意があります。
それは、本書がかなり読みづらい本であるということです。
そもそも渋沢栄一が生まれたのが1840年、元号でいうところの天保にあたる時代です。(徳川家が日本を統治していたので江戸時代に含まれます)
天保といえば、日本史選択ではない私でもわかる『天保の改革』が行われた時代です。
著者が生きていた時代がこれほどまでに古いと、自ずと言葉遣いも今と異なったものになってきます。
今回紹介した本は現代仮名遣い・当用漢字に直されていますが、それでもかなり読みづらかったです。
書き下し文があるとはいえ、漢文が頻繁に登場することもその要因の一つかなと思います。(自分の知識のなさに落胆しました)
そもそも論語自体が漢文なんですけどね笑。
普段読書しない人が読むと読書自体が嫌いになってしまう可能性があるので、ある程度習慣づいてから手に取るのがいいと思います。
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