難病を患いながらも理論物理学を探求し続けた物理学者
“スティーヴン・ウィリアム・ホーキング” (Stephen Wiliam Hawking)
が宇宙について語った本。
これが「ホーキング、宇宙を語る」である。
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書籍情報
この宇宙はどうやって生まれ、どんな構造をもっているのか? この人類の根源的な問いに正面から挑んだのが「アインシュタインの再来」ホーキングである。難病と闘い、不自由な生活を送りながら遙かな時空へと思念をはせる、現代神話の語り部としての「車椅子の天才」。限りない宇宙の神秘と、それさえ解き明かす人間理性の営為に全世界の読者が驚嘆した本書は、今や宇宙について語る人間すべてにとって必読の一冊である。
引用:スティーヴン・Wホーキング、「ホーキング、宇宙を語る」、裏表紙より
本書は1949年に単行本として出版された本を文庫化したものである。
一般相対性理論や量子論についての説明に始まり、宇宙の起源に至るまで宇宙について余すことなく語った書籍である。
作品の魅力、感想
宇宙とは何か
自分はなぜ存在しているのか。
なぜ生まれてきたのか。
ということを考えたことがある人は結構いると思う。
自分も中学生の頃は、そんなことに思いを馳せたことがある。
そして、その思考の果てに行きつくのが、この世界はどのような構造をしていてどのように生まれたのか、だ。
本書では、そんな哲学的ともとれる内容を、論理の積み重ねによって解き明かそうとしている。
あの日、眠れない夜にそっと閉じた疑問を解き明かすヒントをくれるかもしれない。
結構内容が難しい。特に文系の人には…
宇宙についてなるべく文章のみで説明する。
これはかなり難しい。
なぜかというと、宇宙について知るには数学や物理学などを理解する必要があるからだ。
高校から大学にかけて数学、物理学を勉強していた私にとって、これがどれほど難しいことかは身に染みるほど理解できる。
本書ではそんな困難なことに果敢にチャレンジしている。
もちろん、これでも簡潔に分かりやすく説明していると思うが、物理学を勉強してこなかった人には少し厳しいかもしれない。
数物の知識がある人は、より楽しみながら読めると思う。
数物の理解が深まる
数学・物理を文章のみで理解する。
数式が先行して学んできた私にとって、文章から論理的に理解するということは、今までにない感覚だった。
特に量子力学の分野においてはわからないことだらけだったので、本書を読んでより理解が深まった気がする。
数式で頭の中がぐちゃぐちゃになってしまったときは、論理と数式を切り離して理解してみるのもいい方法なのかもしれないと思った。
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