『青春ブタ野郎シリーズ』第4巻を紹介していきます。
書籍情報
著者:鴨志田一
イラスト:溝口ケージ @Keji_NtyPe
出版社:KADOKAWA(電撃文庫)
ISBN:978-4-04-865135-6
『青春ブタ野郎シリーズ』と呼ばれています。
略称は「青ブタ」。
(※通常のシリーズ物は『シリーズ名+巻数』という書籍のタイトルになっていることが多いですが、本作は1巻ごとにタイトルが異なります。)
2018年にアニメ化、その翌年2019年にはアニメ映画化されました。
アニメ第1話(Amazon)↓
映画(Amazon)↓
コミカライズ化もされています。
あらすじ
“双葉” の思春期症候群を解決したのも束の間、今度は “麻衣” と彼女の妹 “豊浜のどか” の体が入れ替わってしまった。
果たして “咲太” は “麻衣” とのイチャイチャカップル生活を取り戻すことが出来るのか。
そして、”のどか” が胸のうちに抱く痛みとは?
青春ブタ野郎シリーズ第4弾が今、幕を開ける。
作品の魅力・感想
兄弟姉妹ってめんどくさい
この作品では “麻衣” さんの妹 “豊浜のどか” が登場します。
2人は姉妹なのですが母親が違います。つまり腹違いの姉妹というやつです。
兄弟とか姉妹とかってめんどいなあ、と思います。
私には弟が一人いて、自分は家庭の中で兄として育てられてきました。(当たり前なんですけども)
今思うと、弟の方は比べられて大変だったろうなと感じます。
学校の成績やら、家での過ごし方、部活の成績まで何でも比べられてしまいます。
仕方のないことなんですが同じくらいの年齢の人間が二人以上いると、どちらかがどちらかの物差しになってしまいがちです。
それに加えて、「お兄ちゃんなんだから~できて当然」とか「お兄ちゃんを見習いなさい」といわれることもあります。
私は割と勉強ができた方なので、親からの躾は弟に集中していた気がします笑。
当時は「弟、大変だろうなー(傍観)」と思っていました。
でも当時の親の立場を考えてみると、両親もどうやって育てていくのか手探りの状態だったのでは、と思うのです。
当たり前なのですが、自分の両親も「親」になるのは初めてで子育ての経験はありません。
それを知らず私たち兄弟は能天気に過ごしていたわけです。
まさに親の心、子知らずってやつですね。
もし自分が親になったら、と考えることはまだ少ないですが、将来子どもができた時により一層実感することになるのかもしれません。
アイドル活動
本巻のヒロイン “豊浜のどか” はアイドルグループ『スイートバレット』の一員として活動しています。
まだ、マスメディアに露出する機会が少なくライブを中心に活動する、いわゆるライブアイドルといわれるやつです。
個人的にアイドルにはあまり興味がないのですが、それでもAKB、乃木坂、欅坂(確か今は櫻坂?)くらいは知っています。
逆に言うと、ドルオタではない一般人に認知されるためには、ある程度メディアに露出する必要があるということです。
ここまででお分かりの通り、『スイートバレット』は作中であまり有名なアイドルではありません。
でも、あまり知名度の高くないアイドルを応援する気持ちも結構分かります。
Youtubeとかで見つけた、まだ駆け出しのアーティストを好きになるみたいな。
自分がそのアーティストを知っている・応援している数少ないファンの1人なんだぞみたいな気持ちなんだろうなーと感じます。
あと単純に、まだ無名のアーティストとかアイドルって、ファンとの距離が近いですからね。特にライブとか。
本作を読んでみると、そういったライブアイドルがどのような気持ちで活動しているかが少し見えてくるかもしれません。
※アイキャッチの書影画像は版元ドットコムから利用しています
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