小説

【小説レビュー】「図書館戦争」:有川浩 -図書館が戦場-

 

書籍情報

著者:有川浩

出版社:KADOKAWA

ISBN:978-4-04-389805-3

 

なんでこんなに有名なのかなと思ったら

アニメ化、実写映画化、コミカライズ化されていました。

 

良い作品はいろいろなメディアで発信されますね。

逆に言うと、例えばアニメ化の時点で映画化も決まっている作品は大体いい作品、っていう印象があります。

 

実写映画

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アニメ

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マンガ

 

マンガは少女漫画雑誌から刊行されているんですね、すこし意外でした。

 

 

作品の魅力・感想

私は今回、「図書館戦争」という作品に小説を通して初めて触れました。

映画やアニメで世間的には盛り上がっている時期もありましたが、個人的な趣味の問題でドラマを見ず、また当時アニメを多く見るような環境にいなかったので関心がなかったからです。

 

有川さんの他の本は結構読んでいるんですけどね。

 

 

 

 

まず、私の率直な感想としては王道ラブストーリーだなぁって感じです。

近くにいるのに気づかない。ずっとその人のことを探しているのに気づかない。そんなシチュエーションはどこかで見たことがあるはずです。

 

私はラブストーリーを読むたびに胸がめっちゃ苦しくなるのでめったに読まないです。自意識過剰かもしれませんが、自分と比較してしまう部分があるので。

 

おかげさまで恋愛ものに耐久値が割り振られていないんですよ。(小説に限らずアニメ、ドラマも。音楽もそうかな)

 

そんな私ですが、本作はストーリーの展開と世界観も秀逸でとても楽しめました。恋愛要素以外の世界観だったり、ストーリーやキャラクターも作りこまれていると感じました。

 

特に書籍への検閲が過度に厳格になった日本、という設定は印象的でした。

 

個人的な意見として、日本の創作物(特にアニメ作品)の魅力として表現の自由さ、があると思うんです。

この「図書館戦争」という作品を読むと、現実でも今まで守られてきたその自由が脅かされてしまうのではないかという危機感に襲われます。

 

 

特に昨年はいろいろな意味で表現の自由が注目されました。

 

しかし私自身はこの問題がどこか遠くの世界の話に

感じ、自分のこととして受け止められませんでした。

 

しかし本作では身近な図書館という公共施設が、表現の自由を守る最前線として描かれています。

普段利用している施設が舞台になっているので、この問題がより現実味を帯びています。

 

今まで離れていたものがグッと近づいてきたような気になりました。

 

 

さて、ここまで堅苦しい話をしてきましたが本書はとても読みやすく、普段読書をしない人でも手に取りやすいと思います。

 

映画やアニメをみて、詳しい登場人物のモノローグや情景描写などが気になった方はぜひ読んでみてください。

 

 

 

今回はここまで

最後までご覧いただきありがとうございます。

 

 

※アイキャッチの書影画像は版元ドットコムから利用しています

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