ライトノベル

【ラノベレビュー】「青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない(第7巻)」

※このページには「青春ブタ野郎シリーズ」第6巻までのネタバレが含まれます。

 

書籍情報

著者:鴨志田一

イラスト:溝口ケージ @Keji_NtyPe

ISBN:978-4-04-892281-4

 

青春ブタ野郎シリーズ』と呼ばれています。略称は「青ブタ」。

 

(※通常のシリーズ物は『シリーズ名+巻数』という書籍のタイトルになっていることが多いですが、本作は1巻ごとにタイトルが異なります。)

 

2018年にアニメ化、その翌年2019年にはアニメ映画化されました。

 

アニメ第1話(Amazon)↓


先輩はバニーガール

 

映画(Amazon)↓


青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない

 

コミカライズ化もされています。

 

5巻までがアニメ本編の内容、6・7巻がアニメ映画の内容となっています。

 

あらすじ

自分の身代わりとなり亡くなった最愛の彼女 “麻衣”

 

“咲太” が生き残ったことで “翔子さん” も消えてしまう。

絶望に打ちひしがれる中、”咲太” に手を差し伸べる人物がいた。

 

思春期の少女たちを描く物語、第七弾が幕を開ける。

 

感想

喪失感

自分の目の前で、自分の身代わりとなった彼女 “桜島 麻衣”。

 

“咲太” は彼女が何か行動を起こすことを考えもしなかっただろう。

 

いや、考えてはいたが重要視しなかったのかもしれない。

 

そして自分の大切な人が消えるという現実をどう受け止めるか、ということも。

 

彼は

「何もしなかったら翔子がいなくなってしまう、何としてでも救わなければ」

と思っただろう。

 

しかし、それは “麻衣” も同じであるはずだ。

 

 

自分にとって大切だったガールフレンド “麻衣”

自分にとってハツコイだった年上の女の子 “翔子”

 

そのどちらも失い、苦しみを知った彼がどうなるのか

ぜひ見ていただきたい。

 

アニメ映画を見た人は…

アニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」を視聴し、

映画「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」まで見た人はかなり多いと思う。

 

ただ、原作まで読んだという人はかなり少ないのではないだろうか。

 

 

原作とアニメでは若干ストーリーの構成に違いがある。

 

 

しかし、ここで言っておきたいのは

『この巻で、映画では端折られた重要な事実が明らかになっている』

ということだ。

 

正直、映画であの部分をカットしたのは不思議だった。

 

内容量的には多くないが、かなり衝撃的な事実だと思う。

 

原作未読の人はこの巻だけでも、目を通してほしい。

 

「ありがとう」「がんばったね」「大好き」

「青春ブタ野郎」シリーズを読んできて、一番印象に残った言葉だと思う。

 

 

正直ライトノベルというジャンルをなめていた、この作品に出会うまでは。

 

異世界とか言ってるだけじゃねーか

女子とイチャイチャしてるだけじゃねーか

と思っていた。

 

 

ラノベに触れたことがない人の中には、以前の私と同じようにラノベをなめている人もいると思う。

 

だが、知ってほしい。

この作品のように、素敵な言葉の贈り物をしてくれるラノベがあることを。

 

そして、機会があるならばこのシリーズを読んでほしいと思う。

 

 

 
アイキャッチの書影画像は版元ドットコムから利用しています

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