小説

【児童書レビュー】大学生が「5分後に意外な結末 ①赤い悪夢」を読んだ感想

小説レビュー「5分後に意外な結末①赤い悪夢」 小説

児童書の新定番、1篇がとにかく短い短編集

5分後に意外な結末 ①赤い悪夢」を紹介していく。

 

書籍情報

学研教育出版(編集)

ISBN:978-4-05-203895-2

 

感想

短っっっっ

本作は間違いなく短編集である。

 

本書では、1冊で30篇の物語が収録されている。

197ページで30篇だ。

 

単純計算で1篇につき約6.6ページ。

本当に短い。

 

タイトルには5分という文字が入っているが、人によっては3分もかからないと思う。

 

 

聞いたところによると、本シリーズは朝読書にフォーカスして作られているらしい。

 

正直すごい。

 

 

朝読書の時間は大体、15分から30分くらいだと思う。

(私の中学は20分くらいだった。小学校は覚えてない…)

 

それくらいの時間があれば、最低でも2篇や3篇は読み終えることができるだろう。

 

それによって、読書の成功体験を得ることができるし、楽しさに気づく人もいるかもしれない

 

素晴らしいシリーズだと思う。

 

意外な結末

タイトルにもある通り、収録されている物語は意外な形で幕を閉じる。

 

今まで結構本を読んできて、いろいろな結末を知っている自負がある。

しかし、この本には驚かされることが多かった。

 

中には結末の衝撃から、ページをさかのぼって読み返したものもあるくらいだ。

 

 

読書好きが読んでも、楽しめるストーリーになっていると思う。

 

 

正直、本書を侮っていた。

1篇は短いし、児童向けだから、単調なストーリーなのだろうと。

 

だが実際に読んでみると、全く違った。

 

編集側が構成や文章を相当練って作った1冊なのだと感じた。

 

短い物語なのに、読者にワクワクを与えてくれる作品だと思う。

 

どんな人にオススメか

読書慣れしていない人にオススメ』のシリーズだと思う。

 

1篇が極端に短いので、読書アレルギーを持った人にも手に取りやすい。

 

そして、短時間で読めるので達成感を得やすい。

 

 

逆に、読書好きの人には少々物足りないと思う。

 

小学生であっても、長編小説を好んで読む人もいるだろう。

 

例として私の場合、小学校高学年の時には大人向けの小説(例えば東野圭吾や宮部みゆき(敬略称))の本を読んでいた。

 

そういった人には、あまり向かないと思う。

 

学年を問わず、読書初心者の人にオススメしたい1冊だ。

 

関連書籍

 
アイキャッチの書影画像は版元ドットコムから利用しています

コメント

タイトルとURLをコピーしました