小説

【小説レビュー】大学生が「都会のトム&ソーヤ」(著:はやみねかおる)を読んでみた

中学生コンビが謎のゲームクリエイターに挑む

小説「都会のトム&ソーヤ」を紹介していく。

 

作品情報

著者:はやみねかおる

出版社:講談社

ISBN:978-4-06-212063-0

 

既刊18巻(2022年2月16日現在)

 

2021年に実写映画化された。

 

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感想

小学生時代の思い出のシリーズ

小学生当時、私は結構本を読んでいた。

 

高学年になるにつれて、大人向けの小説に触れることが多くなっていったものの、低学年の時には児童向けの本を読み漁っていたことを覚えている。

 

 

児童向け(小学生向け)の小説を書く作家の中で、有名な方の1人が「はやみねかおる」だろう。

 

夢水清志郎シリーズ』や『怪盗クイーンシリーズ』は私が小さな時から有名な作品だった。

 

今回紹介する『都会のトム&ソーヤ』も、「はやみねかおる」によるシリーズだ。

 

当時は夢水清志郎や怪盗クイーンほど有名じゃなかったと思う。(多分)

 

その証拠に、当時私の小学校の図書館で、『夢水清志郎』『怪盗クイーン』という文字を見ることはあっても、『都会のトム&ソーヤ』という文字を見ることはなかった。

 

(聞いた話によると、今では全て置かれているらしいが。)

 

そんな訳で、あの頃私は母に頼み、市立図書館から借りて読んでいた。

 

それくらい、私を夢中にさせるモノを持っていたのである。

 

秘密基地、試練、謎解き、対決……

「中学生男子二人が、謎のゲームクリエイターに挑む」

という内容の本シリーズ。

 

正直、このキャッチコピーだけで子供心をくすぐられる。

 

20歳を超えた私でさえ思うのだから、小学生なら尚更だろう。

 

 

秘密基地、試練、謎解き、対決、etc.

作中で登場するどの要素も、読者の妄想を膨らませる。

 

私も小学生のころ本書を読みながら、放課後に友達と冒険することを夢見ていたものだ。

 

この物語は、読者の中に眠る冒険心を呼び覚ましてくれるような作品かもしれない。

 

私の読書好きの原点

今、私が読書好きであるのは、この作品のような面白い小説に出会えたからだと思う。

 

小学生の時点で『読書は楽しいものだ』ということに気づけたのは大きかった。

 

 

子供のころを思い返してみると、多くの大人が

「読書はとても、いいことだから積極的に本を読みなさい」

のようなことを言っていた気がする。

 

個人的な考えなのだが、『読書はあくまで娯楽の一つであって楽しいもの』でいいと思う。

 

もちろん、読書は新しい価値観をくれるし、自分の無知さを教えてくれる。

 

だが小学生が

「自分を成長させるために読書をしている」

などと言ったなら、不自然に思いはしないだろうか。

 

(もちろん、そういった子が一定数いることも確かだが…)

 

 

そんな訳で小学生にとって、読書は娯楽でもいいと思っている。

(子供のころに読書癖がついていれば、将来的に色々な本を読むようになると思うから)

 

そして本作のような、読者にワクワクを与えてくれる作品に触れる機会が増えるといいな、と思う。

 

 

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