人工知能といえば、2045年問題。
それが本書を読む前の私のAIへの印象でした。
みなさんはAIにどんな印象を抱くでしょうか。
近頃はスマートフォンやタブレット端末だけでなく、エアコンや掃除機などちょっと意外な部分にAIを使っている、という製品が増えています。
はたして、これらに搭載されているAIはすべて同じ機能を持っているのでしょうか。
その答えは今回の書籍に書いてあります。
AIがどういうものなのか、どのような仕組みで動いているのか、など人工知能の基本的なことが説明されている本なのです。
加えて、近年の人工知能の認知の拡大についての経緯や、今後どのようにAIが開発、普及していくのかについての予測にも言及しています。
本書では、人工知能についてなるべく簡単に、わかりやすく伝えようとしていることが伝わってきます。
ただ、ある程度専門的な内容になってくると、言葉や説明が複雑になってくるので……
数ページは少々理解しにくかったですが、その他は比喩などを交えることによって飲み込みやすくなっていました。
さて、私が本書を読んだうえで感じたのが
割と人工知能の未来は明るいのではないか
ということです。
事前知識として持っていた、2045年問題はかなり危機的な印象があったからです。
この2045年問題とは、技術的特異点=シンギュラリティが2045年ごろに到達する、という予測のことです。
その技術的特異点とはAIが人類を超越する、つまりAIの知能が人間を超えることを言います。
見たことはないですが、「ターミネーター」や「マトリックス」みたいな世界線ですね。
7、8年前にテレビで放送されていたので、この問題については事前に知っていました。
そのときは、いかにAIが危険で慎重に開発に取り組むべきか、ということが強調されていました。まあ、テレビはデメリットとか懸念点とか、よくないことを強調して伝える傾向にあるので……..
しかし実際に読んでみると、人工知能の脅威は小さいのだろうと感じました。
専門家が言ったことだから絶対あってる
とは言い切れません。もちろん他の関連書籍を読んでみる必要があります。しかしながら、本書ではAIへ過度な悲観を持つ必要がないことが、明確な理由をもって論理的に書かれています。
もちろん、シンギュラリティに対しては慎重な姿勢をもって取り組む必要がありますが、AIに対してある程度の希望を持ってもいいのではないでしょうか。
最後に本書を読むうえで気を付けたいのが、この本の刊行日です。本書は2015年3月10日に刊行されていて、もう5年の月日が経っています。
5年もあれば人工知能関連の技術は大きく発展するはずなので、本書に書かれている内容で矛盾が生じていることもあるかもしれません。そこを念頭に入れておいてください。
今回はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
じゃあね
コメント